猫の病気

猫の肥大型心筋症│原因/症状/治療/予防法とは?

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猫の肥大型心筋症

猫の代表的な病気の一つが肥大型心筋症です。

「うちの子はまだ若いし」とか「特に元気そうに見えるから」大丈夫なんて思っている飼い主さんも多いと思いますが、猫の肥大型心筋症は若くても、元気そうに見えても実は水面下で進行してしまっていることもあるんです。

突然症状が出てそのまま亡くなってしまうということも珍しくない肥大型心筋症、その怖さを知っておいてくださいね。

  1. 肥大型心筋症とは
  2. 難病とされる理由
  3. 治療&予防法
  4. まとめ

肥大型心筋症とは

肥大型心筋症は、心臓の壁(心筋)が分厚くなってくることにより、心室の容積が減ってしまい血液をうまく全身に回せなくなる病気です。

猫の心不全にはいくつかのタイプがありますが、圧倒的にこの肥大型心筋症が多いです。

肥大型心筋症はおもに原因不明で発症しますが、猫白血病ウイルス(FeLV)による心筋炎や、甲状腺機能亢進症と言われるホルモン異常(主に高齢の猫)が原因となることもあります。

難病とされる理由

肥大型心筋症は、以下の4つの理由から、猫にとってとても怖い病気です。

[icon image=”point1-1-r”]突然起こる

心臓の病気というと高齢になってからというイメージを持っている人も多いと思いますが、猫の肥大型心筋症はそうとも言えないのです。

猫の肥大型心筋症の発症は、5~6歳前後とシニア期に入る前に多いと言われており、4カ月齢の子猫での報告もあります。

[icon image=”point1-2-r”]症状が出にくい

猫の肥大型心筋症が厄介なところは、症状が出にくいということです。

一般的には次のような症状が出ることがありますが、特徴的な症状に乏しく、何もわからず急に状態が悪くなることがあります。

  • 元気、食欲の低下
  • 疲れやすい
  • 息が切れる
  • 呼吸が速い

[icon image=”point1-3-r”]発見しにくい

肥大型心筋症は、聴診などの身体検査だけでは発見が難しい病気であるため、発見が遅れる傾向にあります。

気になる症状がある場合には、聴診やレントゲンだけでなく、心エコー検査が必要になります。
猫の肥大型心筋症 エコー
[icon image=”point1-4-r”]命に関わる

肥大型心筋症は、症状がわかりずらく、発見も難しいですが、突然命に関わる症状が出てきます。なかでも怖いのは、「肺水腫」と「血栓塞栓症」です。

  • 肺水腫
  • 血栓塞栓症

肺水腫

肺水腫は、肺から心臓に血液がうまく戻らないせいで、肺のうっ血が起き、最終的に肺に水が溜まってしまう状態です。

呼吸が苦しくなり、開口呼吸(口を開けてする呼吸)やチアノーゼ(下の色が紫っぽくなる)がとなることが多いので、これらの症状があれば肺水腫が疑われます。

血栓塞栓症

血栓塞栓症は、心臓内でできた血栓が血管に詰まってしまうことで起こります。

後ろ足に行く血管に最も血栓が詰まりやすいため、突然後ろ足がマヒするという症状が起こります。後ろ足が動かず、足先が冷たいとか、肉球の色が前足に比べて白くなっているという場合は、血栓塞栓症の可能性が高いです。

痛みから呼吸が速くなったり、変な鳴き方をすることも多いです。どちらの状態も非常に危険であり、すぐに病院へ行く必要があります。

治療&予防法

肺水腫や血栓塞栓症がある場合は病院での注射や入院が必要になりますが、懸命に治療しても残念ながら亡くなってしまう猫ちゃんも多いです。

それが出てくる前に肥大型心筋症が見つかった場合は、飲み薬での治療することで、肺水腫や血栓塞栓症を発症させないようにし、元気に生活できる時間を長くすることができます。

また、甲状腺機能亢進症がある場合は、その治療をすることで肥大型心筋症の進行を防ぐことができます。

まとめ

肥大型心筋症は、発見が難しく、突然危険な症状が出てきてしまうという怖い病気です。お家で気付いてあげるのは難しいですが、何か変だなと思った時は、動物病院へ行き、心エコー検査をしてもらうのもいいと思います。

心エコー検査は、怖がって暴れてしまう猫ちゃんでなければ負担の大きい検査ではないので、しっかり検査してもらって、安心して健康的な生活を送れるようにしましょうね!

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