猫の病気

腎不全/慢性腎臓病CKD|その症状や対策、治療内容とは?

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猫の腎不全

高齢ネコに最も多い病気と言っても過言ではない「慢性腎不全」。

最近では「慢性腎臓病(CKD)」と呼ばれることが増えてきました。ネコでは実に3頭に1頭が、一生のうちにCKDを発症すると言われています。

高齢ネコちゃんを飼っている飼い主さんは、この病気の基礎知識を頭入れて、腎臓にやさしい生活を送ってくださいね。

  1. こんな症状に注意!
  2. 腎臓の機能 (3つ)
  3. 治療内容とは
  4. 家でできる対策

こんな症状に注意!

多飲多尿

まず、腎不全で最初に低下する機能が水分の再吸収。水分の再吸収能力が落ちると、薄いおしっこを大量にすることになります。

そうなると体から水分が出てしまうので、その水分を補うために飲水量が増えます。

そのため、飼い主さんが一番最初に気付くことのできる腎不全の症状は多飲多尿です。
猫の多飲多尿

元気や食欲がない

次に起こるのが「高窒素血症」です。この高窒素血症、いわゆる老廃物が体にたまった状態なのですが、血液検査では「BUN(血中尿素窒素)」や「Cre(クレアチニン)」などの腎臓の数値が上がります。

老廃物が溜まったり、電解質やイオンのバランスが崩れると気分がすぐれないため、元気や食欲の低下が起こりやすく、徐々に痩せて来ることも多いです。
猫 CKD

末期症状

それらの変化が進行すると、状態がどんどん悪化して、おう吐や食欲廃絶、元気消失などを起こし、最終的に亡くなってしまいます。

腎臓の機能 (3つ)

腎臓病を考えるうえで、腎臓の3つの機能を知っておくとよいです。

①老廃物の排泄

体で使ったたんぱく質の老廃物は、腎臓からしか出ていくことができません。

腎臓ががんばって働いて、体のいらなくなったたんぱく質の老廃物を排泄してくれるのです。
猫の腎臓

②水分の再吸収

腎臓からは水分に溶け込んだ老廃物が出ていきますが、腎臓から膀胱に出る前に水分や必要な栄養素を体に再吸収します。

腎臓の機能がしっかりしていると、濃いおしっこを作ることができるため、体から余分な水分が出て行かないんですね。

水分の再吸収の機能が強い腎臓を持っているので、猫はたくさん水を飲まなくても生きていけると言われています。

③電解質&イオン

腎臓は、ナトリウムやカリウムなどの電解質や、酸性アルカリ性のイオンを排泄したり再吸収することで、それらのバランスを取っています。

治療内容とは

まず、腎不全の初期から始めるべきものとして、食餌治療があります。

食餌治療

腎不全の治療というと点滴のイメージがあるかもしれませんが、治療の柱は食餌治療です。

腎臓の機能が落ちると、たんぱく質の老廃物が体にたまってしまいます。その老廃物をためないことが食餌療法の原則であり、腎臓病食ではたんぱく質が制限されています。

また、塩分やリンも腎臓に悪いことがわかっていますので、腎臓病食ではそれらの成分も制限されています。

その他の治療

その他必要に応じて、腎臓の負担を和らげるための薬やサプリメントを飲ませることもあります。

また、進行した腎不全によって、脱水したり老廃物が溜まってしまっている場合には、点滴で脱水の改善や老廃物の排泄を促してあげる必要が出てきます。

家でできる対策

腎臓が弱ってきた子では、いくつかの注意点があります。

食餌に注意!

まず食餌に関しては、腎臓へ負担のかかる塩分・たんぱく質・リンを減らした食餌を心がけてあげてください。

腎臓病食を食べさせつつ、おやつなどにも注意が必要です。

水飲み場を増やす

猫の水飲み

それから、CKDでは脱水しやすいですが、あまり水を飲まない子も多いです。

水飲み場がたくさんあるとその分飲水量が増えるというデータもあるのでできるだけたくさんの場所に水飲み場を作ってあげるといいでしょう。

早期発見

また、早期発見で食餌などを改善することで、たとえCKDがあってもかなり長生きできることがあります。

そのためには、多飲多尿の症状に早めに気付けるよう、飲水量や尿量に注意しておくこと、7歳を過ぎたら半年~1年に1度は病院で検診をしてもらうことをオススメします。

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