猫の病気

猫に多い糖尿病の症状/治療/予防法を勉強しよう

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猫の糖尿病

猫の糖尿病

中年以降の肥満の猫に多い糖尿病。

1度糖尿病になってしまうと、完治をすることはなく、基本的には一生ずっと毎日注射をしなければならない、非常に厄介な病気です。

そんな糖尿病の大きなリスクが肥満であり、肥満にならないようにすることで、糖尿病をある程度の予防することもできます。

糖尿病について勉強して、糖尿病を予防できるように、また糖尿病になってしまったら早めに気付いてしっかり治療できるようにしておきましょう。

  1. 糖尿病とは
  2. 糖尿病の症状
  3. 糖尿病の診断
  4. 糖尿病の治療
  5. 糖尿病の予後
  6. まとめ

糖尿病とは

糖尿病は、血糖値を下げるために膵臓から出る「インスリン」が不足するせいで、血糖値が上がってしまい、尿に糖分が漏れ出る病気です。

猫での発生は400~500頭に1頭であり、10歳前後のオスに多いという報告があります。

猫の糖尿病のほとんどは、「Ⅱ型糖尿病」と言われるインスリンは出ているけれど、足りなくなってしまうタイプの糖尿病です。

軽度肥満の猫では糖尿病のリスクが2~3倍、重度の肥満では8倍にもなると言われており、糖尿病の予防にはダイエットが大切です。

糖尿病の症状

初期症状は多飲多尿

糖尿病で一番わかりやすい症状は、「多飲多尿」です。

糖が尿に出てしまうため、その糖に水分も引っ張られて尿量が増えて「多尿」になります。

尿量が増えると体の水分が少なくなって喉が渇くため、水を多く飲む「多飲」の症状も出てきます。

猫の尿量は体重1kg当たり30ml以下、飲水量は50ml以下が正常ですので、例えば5㎏の猫で尿量が150ml以上、飲水量が250ml以上であれば多飲多尿の可能性があります。
猫の多飲

猫の多飲・多尿の目安(1日量)

体重 尿量 飲水量
3㎏ 90ml 150ml
4kg 120ml 200ml
5kg 150ml 250ml
6kg 180ml 300ml
7kg 210ml 350ml

あくまでこれは目安ですので、昔より尿量や飲水量が増えたなと感じる場合は多飲多尿を疑った方がいいでしょう。

進行すると痩せて来る

糖尿病ではインスリンが不足するため、糖分をエネルギー源として使えません。

そのため、進行してくると、どれだけ食べていても栄養不足に陥り、徐々に痩せてきます。

同じ量を食べているのに痩せて来るという場合は、糖尿病が進行している可能性があり、早く病院へ行く必要があります。

食欲が落ちて来ると非常に危険

糖尿病が進行して末期の状態になると、食欲が落ちて危険な状態になります。

多飲多尿⇒痩せて来る⇒食欲低下という症状の経過をたどった場合は、非常に危険です野で一刻も早く動物病院で診てもらってください。

糖尿病の診断

糖尿病は血液検査と尿検査で診断します。
猫の尿検査
血液検査で血糖値が高い場合は糖尿病を疑いますが、猫では病院での緊張から、ストレス性の一時的な高血糖もあります。

同時に尿検査を行い、尿糖が出ている場合は糖尿病の可能性がかなり高くなります。

糖尿病以外にも、多飲多尿や体重の減少など同じような症状を起こす病気には以下のようなものがあり、糖尿病との鑑別が必要になります。

  • 腎不全
  • 甲状腺機能亢進症
  • 肝不全
  • 腫瘍

糖尿病の治療

猫の糖尿病は、ある程度進行してから気付くケースが多いため、インスリンの注射が必要になります。
猫のインスリン注射
インスリンの注射は、種類にもよりますが、ほとんどのケースで1日2回朝晩注射が必要になります。

慣れて来ると注射を打つこと自体はそれほど難しいことではありませんが、毎日決まった時間に必ず打たないといけないため、飼い主さんの負担は大きくなります。

また、同時に食餌療法も大切で、血糖値を上げにくい糖尿病食を食べてもらう必要があります。

糖尿病が進行して起こる「糖尿病性ケトアシドーシス」は、命の危険がある緊急性の高い状態であり、入院による集中治療が必要になります。

糖尿病の予後

血糖値のコントロールがうまく行けば、糖尿病と診断されても元気で長く生きられる子は多いです。

中には、食餌療法だけでインスリン注射が必要なくなる子もいますが、完全にインスリンから離脱できる子は少ないです。
猫のダイエット

まとめ

糖尿病は肥満させないことでかなり予防ができます。

肥満でなければ糖尿病にならないというわけではありませんが、糖尿病以外にも心臓病や泌尿器疾患の予防のためにも、肥満の猫では早めにダイエットに取り組むようにしてくださいね!

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